川越の伝統だるま
明治時代に生まれ、約100年の歴史がある川越だるま。一時は、その姿を見ることが叶いませんでしたが、
若手だるま職人により復活することに。
川越だるま最大の特徴は、「寿」の字で描かれた眉毛。
また、張ったおでこや、穏やかな表情も特徴です。
もともと、三角錐の高鼻でしたが、使い込んだ木型がすり減り、
現在の表情になっています。
1つつくるのに約1週間
川越だるまの制作は、形成から絵付けまで全て手作業。古くから伝わる木型に、
和紙の産地「小川町」の手漉き張り子紙を張って形成。
乾燥したら木型から外し、重りをつけ、
最終的に絵付けをしていく。
最低でも1週間を費やし、
何工程もの作業を経て、川越だるまが完成します。
凸凹とした風合いや
1つ1つ微妙に違う表情は、 手づくりだからこそ、生み出されるのです。
川越だるまを継ぐ、若手だるま職人
明治時代、川越大師「喜多院」の縁日をしきっていた初代が、だるまの木型を譲り受け、作られはじめた川越だるま。
3代続いた後、後継者がおらずその姿は永遠に姿を消すかと思われていましたが、
若手だるま職人により、その技術を繋げることができました。
川越だるまを復活させたのは、川越市の矢嶋さん。
「伝統技術を守りたい」という想いから、3代目の元で修行をし、
見事その姿を復活させたのです。
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