幕末からの縁起物の和凧
扇だことは、扇の形をした和凧。
川越を中心とした武蔵野一帯で広く普及した和凧で、江戸時代末~明治初年にかけてつくられ初めたと言わています。
最盛期の明治時代には、なんと年間2万個が生産されていました。
扇だこの創始者は、現埼玉県富士見市上沢の大曽根龍蔵氏。
現在は4代目の大曽根力雄さんが、一つ一つ手作業でつくられています。
形が末広がりで縁起物としても。
巴御前
巴御前は、安時代末期の女武将。
女でありながら男に勝るほどの武者だったと言われています。
元気な女の子に育って欲しいと願って描かれた和凧ではないでしょうか。
色彩が豊かで、グラデーションが綺麗な扇だこです。
扇だこの特徴
扇だこの特徴の一つが、扇の左右につくられた風袋です。
この風袋があることで、弱い風でもユラリユラリと空にあがります。
骨組みは節と節の間が長い「真竹」をつかい、
紙は埼玉県小川町でつくられている耐久性のある「小川和紙」を使用しています。
扇だこ技術伝承者 大曽根力雄さん
扇だこは現在、埼玉県富士見市の「4代目 大曽根力雄さん」が技術を伝承しています。
竹割から絵付けまでの全ての工程を、1人で1つ1つ手作業で行う扇だこ職人です。
そんな大曽根力雄さんの思いは一つ・・・
「歴史ある扇だこを残していきたい!」
凧揚げをする機会が少なくなった現在、お正月ですら凧をみることが少なくなっています。
でも実際凧揚げをやってみると楽しい!凧上げの楽しさを大曽根さんの扇だこで再認識できればいいなと小江戸○○屋も思っています。
扇だこは、海外へ行かれる方が「日本のお土産」として持っていかれることが多いそうですよ。縁起物凧なので、巴御前にあやかり「元気な女の子に育って欲しい」と願って、お子さんへのプレゼントとしてもオススメです。